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平成15年度「文化庁日本語教育大会」 
参加レポート

大平(オオヒラ)悦子
8月5日(火) 13:00〜17:30  昭和女子大学にて   
6日(水) 10:00〜17:30     〃  

はじめに、文化庁文化部国語課の方から文部科学省・文化庁における日本語教育施策について簡単に説明がありました。 日本における外国人の増加や国際交流の進展に伴い、国内外で日本語学習に対する需要が高まり、コミュニケーション言語としての日本語教育の重要性が取り上げられるようになりました。それを受けて文化庁では平成13年から日本語教育を支援するさまざまな事業を展開しています。  

平成14年度からは、全国13ヶ所において、地域に住む日本語を学習する機会に恵まれない外国人の親子を対象に、日常生活に必要な日本語を学ぶための「親子参加型日本語教室」の開設を支援しています。  これら文化庁の事業についてや、今回の「日本語教育大会」などの案内が文化庁のホームページに載っているので、時々アクセスしてみるといいと思います。

ピーター・バラカンさんの講演 「日本語と私」  

日本のテレビやラジオの洋楽音楽番組の司会などで活躍されているバラカンさんが、第二言語として日本語を習得した体験談や日本語について思うことなどをユーモアを交えながら話してくれました。外国語学習のコツや上達のヒントになることなどもありました。 以下、バラカンさんの話の内容を簡単にまとめます。

イギリスで35年前に日本語の勉強を始めたわけは、当時あまり勉強する人がいない言語をやってみようという思いつきのようなもので、ロンドン大学日本語学科に入った。はじめから「ここを出たら日本語が分かるようにはなるけど、話せるようにはなれないよ」と言われた。

1年生の時は日本語の基本文法を身につける勉強、2年生は「日本人の生き方」をテーマに書かれた日本語の文庫本を読んでいく授業、3年生以降は森鴎外の小説「高瀬舟」「山椒大夫」を読み、さらに日本の高校生向けの古典の教科書で「万葉集」から井原西鶴、漢文まで勉強した。漢字は1500字習得。(ちなみに常用漢字は2000字弱)漢文などは暗号のように思えてあまりやった意味がなかった気がするが、オプション科目「クラシカルチャイニーズ」での「矛盾」「蛇足」など故事成語のお話はおもしろかったし、「社会学」で日本社会のことを知るのは楽しかった。  

コミュニケーションの手段として日本語を学ぼうとする意識はない学生がほとんどだったようで、週1回の会話の授業をとっていたのは15人中3人だけで、2年生の時、希望者は日本へ留学できたのに誰も行かなかった。  

卒業後、音楽に興味があったのでとりあえずレコード店に就職したが、マンネリを感じ始めたころ、業界紙に日本の音楽出版社の求人を見つけ面接を受けて合格。1974年夏、来日。はじめは日本語を使う仕事ではなかったが、徐々に仕事の幅が広くなり、メディアの仕事で正確な日本語が必要になっていった。特に報道の分野では、言葉に気をつけないと微妙なニュアンスが変わってしまうので、厳しいプロデューサーにみっちりしごかれたこともあった。でも、そのおかげで現在に至っている。

来日してから自分で日本語の勉強を続けていった中でのエピソードなど
・ 大学で習った「髪結い」などの単語が、時代に合ってなかった。
・ 女性ばかりの中で知らず知らずに「女言葉」が身に付いてしまい、それを指摘されたため、今度は意識して男らしい言葉を使っていたら、今度は言葉が乱暴だと言われた。
・ 映画「仁義なき戦い」を見て、ぜんぜん分からなくてショックだったが、あとで広島弁のヤクザ言葉だから分からなくて当然だったと知りほっとした。
・ ユーモアの要素を含んだ音楽、クレイジーキャッツが大好きだった。
・ 当時NHKで放送していた「連想ゲーム」は日本語の勉強にとても役立った。
・ 現在土曜の夜放送しているNHK「週刊こどもニュース」は難しい社会の出来事を簡単な言葉で解説している点で、一般日本人にも日本語学習者にもお薦めする。
・ 言葉の最良の上達法は、自分が赤ちゃんかオウムになったつもりで、理屈なしに人の言った言葉を繰り返すこと。

パネルディスカッション 「日本語学習者の視点から日本語教育を考える ―日本語教育に携わる者が留意すべきことは何かー」  

この直前に行われた4人の日本語学習経験者の発表を受けて、日本語教育の専門家の皆さんが感じたことなどを述べられました。私は次の3つの点が大変印象に残りました。  

1つは、日本語学習者を支援する側が最も大切にしなければならない点は、学習者の興味や欲求レベルに沿うということ。そのためには学習者の気持ちが把握できる能力(分析力・観察力)を持っていなければなりません。例えば、ピカチュウやファミコンに興味を持っている子どもならそこからうまく入っていけばいいし、間違った発音を指摘する場合は、正確な日本語を身に付けたいと思っている学習者なら指摘を自然に受け止められるが、そうでない場合は嫌になってしまうことも考えられるので、その見極めが必要です。  

2つめは、特に日本に来て間もない学習者の場合、日本語学習のプロセスが心の安定につながっていることが望ましいということ。学習の場へ来るたびに、受け入れられている安心感を得たり、日本人との交流が進むようなすぐに使える学習内容で自信を持ったりなど毎回来てよかったと感じられる日本語学習の場でありたいものです。  

3つめは、異文化を理解する上で「表現の仕方はさまざまでも、根っこはみんな同じなんだ」という捉えかたをすべきだということ。例えば、日本人はお世話になった時に充分お礼を言っても、何日かたってまた「この間はありがとうございました」とお礼をいうのはおかしいという意見に対して、違いを強調するのではなく、「深い感謝の気持ち」という根っこは同じなんだよ、と説明したほうがいいのです。  

このように日本語学習の支援者にはいろんな能力が必要だとわかると、「自分にはできないのではないか」と尻込みしてしまいそうですが、コミュニケーション上手になるためにはコミュニケーションをするしかないということなので、大切なのは続けていくことですね。

日本語教育研究協議会 第1分科会 「教師の発話」のあるべき姿とは?  
横溝紳一郎(広島大学大学院教育学研究科助教授)  

まず、横溝先生がご自身の経歴をたどりつつ、そこから形成された「個人的信念(ビリーフ)」を披露されました。そして各参加者が自らの教師活動を @学習者が間違った時 A学習者が正しく言えた時 B学習者を褒めようとする時 どんな対応をしているかについて振り返りました。 近くの席の方と4人ずつのグループになって、意見交換する機会もあり、大学の予備校で1クラス20名の中国人学生に日本語を教えているという若いプロの日本語教師お二人とお話しすることもできました。

日本語教室内で自分の言動が「学習者中心」になっているかどうかを常に考え続け、悩み続ける自分でありたいという横溝先生の熱意が伝わってきました。

日本語教育研究協議会 第6分科会 「地域日本語教育のための教え方の事例と教材の活用」  

@杉澤経子・宮崎妙子・河北祐子(武蔵野市国際交流協会)  
昨年、大和町の国際理解教育講座にお越しいただいた3人が「部屋の四隅」「フォトランゲージ」といった参加型学習の手法を会場内から参加者を募って実際にやって見せてくれました。  

A梶川明子(社団法人国際日本語普及協会 所属教師)  
インドシナ難民への日本語教育に従事した経験を交えて、発音矯正法「VT法」と「TPR(全身反応教授法)」について解説されました。言語習得は耳と口だけを使うのではなく、イメージする心や雰囲気、時には体全体を使うことが有効である。  

B関口明子(社団法人国際日本語普及協会 事業部長)
◎「リソース型生活日本語」の利用について  (社)国際日本語普及協会(AJALT)のホームページhttp://www.ajalt.orgでは日本語学習者や日本語支援者がすぐに使える教材を無料で提供しています。(安全対策のため会員登録だけ必要)こういったものを有効に活用していきたいものです。

「日本語教育大会」に参加しての感想 」 

まず、夢っくすから今回の研修に参加させていただいたことに感謝します。  みっちり一日半の研修はさすがに疲れましたが、地域の日本語教室で日本語を身に付けた方たちの声を直接聴けたことや日本語教育専門の先生がたのお話を人柄を感じながら聴けたこと、たくさんの参加者の熱意に触れたことはよい刺激になりました。  

今のところ夢っくす日本語プログラムのねらいは、国際大学の学生あるいはその家族が2年間という限られた期間に、地域の中で日本人との交流を通して日本文化や習慣に触れてもらうためのサポートをするというものです。地域の中で生きていくために必死で日本語を学ばなければならない学習者を支援している方々に比べれば大変さよりも楽しさのほうが大きいし、いろいろな意味で恵まれた状況の中で異文化交流ができるという点では他の国際交流団体とは違うことが多いです。今回も発表を聴きながらそれを強く感じました。

「日本語の教え方・短期実践講座」1期2期受講者で「とりあえずやってみましょう」とトライアルの日本語教室を開始したのが去年の夏でした。私もドキドキでした。私にできるかしら・・・と不安でいっぱいだった日本語交流員の皆さんもそれぞれに回を重ね少しずつ自分流のスタイルを作り上げています。

私たちの取り組みと全く同じ参考例はなくても、今回の大会に参加するなど「日本語教育」についての視野を広げることは大切なことだと思います。私も帰ってきてからアルクの講座受講時の月刊「日本語」を読み返したり、文化庁のホームページにアクセスしたりしてみました。できるだけ多くの日本語交流員にこのような機会があればいいと思います。                                      

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