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夢っくす研修会 「ボランティア活動の基礎―参加と学び、共感」
参加レポート

武田里子
2002年11月30日、午前10時から大和町公民館でこの半年間の夢っくす活動の振り返りを目的とする表記研修会が開催されました。今回の研修会は、講師としてお迎えした武蔵野市国際交流協会のプログラム・コーディネーター杉澤経子さんの助言と進行によって、参加者それぞれが夢っくす活動について考えるという手法をとりました。

1.感じたこと・考えていること

 まず、13名の参加者から、夢っくすに参加したきっかけと実際に入会して感じていること、活動内容についてご発言いただき、それをきっかけに意見交換を進めました。

夢っくす準備会が発足したのは昨年12月19日です。組織構想を固めながら、並行して会員募集を行ってきたため、入会した時期によっては「夢っくすが何をする会なのか、目的が分からない」まま、「助成金をもらったから」あるいは「留学生と交流ができて楽しいよ」といった勧誘を受けて入会した方も多いのが実情です。それだけに今回の研修会での率直な意見交換は今後の夢っくす活動を考える上で、多くの示唆を含むものでした。 いくつかの特徴的な意見を紹介します。

「日本のボランティアには嫌悪感をもっていたのに、夢っくすがボランティア組織だと分かって困惑した」、「"日本語の教え方講座"を受講できるので参加した」、「最初は不安だったが日本語教室で受講者との交流を楽しんでいる」、「大学以外のことを知らない留学生が多いので、もっと日本のことを知ってほしいと思った」、「夢っくすに入会した一番の目的は、国際大学に堂々と入れるようになること」、「日本語を教えることで人生の目標ができた」、「社会の中の一員として活動しているという実感がある」、「国際大学の留学生を通じて地図で探さなければ分からないような国のことを知ることができ世界が広がった」。

また、Uターンされた方からは、「自分の居場所を見つけたような気がしている」、「夢っくすは国際大学のための会だと思っていたが、地域の外国人の日本語支援もしていいのだとわかってほっとした」。

ご主人の転勤でこの地に住むようになった方からは、「留学生との交流も楽しいが、会員同士の交流から友人を見つけることが出来たのも収穫」、また問題点として、「楽しいから一回参加して終わりという会員さんも多い」、「サロンは学期初めには来室者が多かったが、だんだん少なくなっている原因を検討する必要がある」といった意見など、さまざまな意見が出されました。

以下に、今回の議論のポイントとなったボランティア活動と夢っくすの目的について、整理してみたいと思います。

2.夢っくすの目的  

夢っくすの目的は、規約に次のように明記しています。「夢っくすは、魚沼地区住民の国際化に向けての関心を高め、正しい理解を促し、多文化共生社会へ向けた魅力ある開かれた地域の創造を図るとともに、連帯と協調のもと地球社会の発展と平和の実現に寄与することを目的とする。」  平たく言うと、「国際交流活動を通じてさまざまな価値観や多様性を学びあい、認め合って共に生きることのできる地域づくりをしよう」というのが夢っくすの目的です。

このための具体的な活動を分類すると、
(1)留学生/外国人の日本語学習支援と日本人の多言語学習支援、
(2)異文化理解を深めるための活動、
(3)会員のための各種研修の企画と運営、
(4)事業活動(ホームステイプログラム、翻訳プロジェクト、今回のユネスコプログラムの受入れなど)、
(5)その他目的達成のために必要な活動です。

つまり、会員の希望するもので目的に外れない範囲であれば何でも取り組むことが出来ます。  こうした具体的な活動は会員の発意による、ボランティア活動を基本としますので、次にボランティアについて検討してみましょう。

3.ボランティア活動

 「ボランティア活動に嫌悪感がある」というご発言の主旨を確認していませんが、まず、日本におけるボランティア活動の歴史を振り返ってみましょう。  杉澤さんが指摘されたように、「ボランティア」には、「奉仕活動」「生涯学習」「市民活動」という3つのタイプが整理されないまま混在しているのが現状です。

 日本社会は明治以降、徹底した中央集権体制をとった結果、過度の行政依存体質が出来上がったといわれています。ボランティア活動の比重の高い福祉分野は、戦前から地域社会の名士が担ってきました。このためか少し前までは、若い人がボランティア活動をしていると、「自分のことさえ満足にできないくせに…」と言われたり、働き盛りの男性がボランティア活動をしていると、「窓際族か」といった偏見を持たれたりする傾向がありました。また、「ボランティアには、ダサイ、暗い、偽善的といったイメージ」があり、「一部の人だけがする特別のこと」というイメージもありました(注1)。  

こうしたボランティアに対する社会的な認識が大きく変わる契機となったのが、1995年の阪神・淡路大震災です。これをきっかけに1998年にようやくNPO法(特定非営利活動促進法)が成立し、制度的にボランティア活動を推進しようという流れがでてきました。  

では、そもそもボランティアとは何でしょう。語源はボロという言葉から派生したものです。英語ではwillです。それに担い手を表す接尾語erがついたもので、訳語としては「意思を行う人」といわれています。また、この中には「無償」という概念は入っていません。有償ボランティアもあります。  

金子郁容氏は『ボランティア―もう一つの情報社会』(岩波新書1992年)のなかで、ボランティアをするということは、「与える」だけではなく「与えられる」ものだと述べています。日本語を教えるためには、多くの時間と労力を必要としますが、学習者が新しい日本語表現を理解した時のこぼれるような笑顔が活動の原動力となっているのではないでしょうか。

「教えることによって学んでいる」という日本語交流員の方の発言もありました。 お二人の参加者が「社会とのかかわり」について発言されましたが、ボランティア活動は個人と社会とのかかわり、新しいものの見方や新しい価値を発見するための行動原理を提示するもののようです。

ボランティア活動は、"つながり"をつくって人生を豊かにすると同時に、社会を開く"窓"になる可能性も秘めています。 ボランティアは、基本的に趣味で、好きだから、ちょっとだけ時間と力を使ってやるものです。

しかし、そのボランティア組織の活動を維持するためには、活動の主体がボランティアであるからこそ、マネジメントやコーディネートが必要になってきます。今回ボランティア活動について問題提起をしてくださった方は、ボランティア活動の基本とボランティア組織のマネジメントとのギャップから自己矛盾を感じておられたのではないかと思います。時間不足でこの部分の議論が十分できなかったことが残念です。 

昼は授業の関係もありサロン来室者が少ないのですが、2名の会員さんが確実にサロンの鍵を開けてくださることによって昼のサロンが成立しています。「楽しいから参加するイベント」を企画し運営する会員さんがいて初めて夢っくす活動が成立します。個人的な国際交流はこれまでもありましたし、今もさまざまな形で行われています。なぜ、夢っくすが必要なのか。この夢っくすの存在意義をさまざまな機会に確認しあう必要があるように思います。夢っくすの必要性を共有でき、「夢っくす」を維持するための活動を分担してくださる会員さんが増えることが、夢っくすの今後の課題のように思われます。

注1:『ボランティアが開く生への扉』(NHK取材班 NHK出版 1995)より

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