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平成16年度「文化庁日本語教育大会」参加リポート
8月4日 於:昭和女子大学

和田美智子
私は8月4日に文化庁主催による「文化庁日本語教育大会」に参加しました。UMEXにはいって間もない未熟な私がこの会に参加したことは、とても有意義で新しい発見をさせていただく機会でもありました。  

午前の部のシンポジウムのテーマは、「外国人在住者の地域参加と共生社会の在り方」 でした。3人の外国人パネリストのお話を伺いました。パネリストの方々は在日期間も10年から20年と長く、市民として積極的に活動されており地域に根をおろした生活をされています。

パネリストであるヤマダ・キヨコ・ベッティさんを詳しくご紹介したいと思います。 ヤマダさんはブラジルのサンパウロ生まれ。平成2(1990)年に日本人との結婚により日本での生活をスタートさせます。平成4年より神奈川県外国県民の相談員、職業安定所通訳、警察署、地方検察、裁判所通訳として働き平成12年より横浜市教育委員会で小中学校の外国籍児童の教育に携わっています。  

現在横浜市での外国籍住民は6万8千人おり、市の499校の小中学校には50カ国から2170人の外国籍児童が在籍しています。そのうち日本語指導が必要な生徒は620人といわれています。横浜市の教育委員会での力だけでは足りず日本語ボランティアが大きな役割を果たしているそうです。  

行政が行う学習に加え日本語ボランティアにも参加した児童のほうが語学の習得が速いことは明らかであること。それは、個々のニーズやレベルに沿った指導ができるからです。  

ヤマダさんの日本語ボランティア教師に対するご意見では「かわいそうだから教える」 「上から物をいう姿勢」が感じられるそうです。 日本にきた児童の理由は様々で、親が出稼ぎ労働者であったりし本人の意思で来たわけではないこともあります。もともと母国で意欲的に勉強していた子であっても日本に来たことで本人のやる気が失われてしまい勉強しなくなってしまったケースもみられています。また日本への定住化を考えない親は日本語習得への関心が薄くそれが子供に伝わって勉強する意欲が失われてしまうパターンもあります。  

私がここで感じたのは「外国籍児童に対して日本語を教えることは日本語を覚えてもらうことが目標ではないこと」です。日本で暮らすことに葛藤があったり、納得できずにいる場合言葉を教えることを目標にしてしまうと双方とも行き詰まってしまうだろう。 なぜなら、それは相手側からみれば単なる押し付けでしかないからです。  言葉を教える前に必要な母語による相談やサポートが必要である場合もあるだろう。  

木を見て森を見ないということばもあるようにまずその人の生活をみる視点がなければならないと。これは外国語児童に限った話ではないように感じます。 その人が自分らしくいきいきと暮らせるようにするにはどうしたらいいか。日本という場所であってもその人らしく生きるためにはどうしたらいいかを考えることが必要だと思いました。

伝えられないものを伝えられる喜び、伝わる喜び。これはどちらが提供する側でどちらが受け手である一方的なものではなくお互いに向けられているものです。 日本語教育も同じように考えられないかと。与えるだけではなく、本当はお互いが与え合っているものではないかと。これは、今の日本での外国人へのかかわり方を見直す時代がやってきたともいえます。

午後の部会では具体的に今日本各地で行われている日本語教育の学習支援の方法が紹介されました。

@ 長野県 平成14年からサンタプロジェクト(外国籍児童の就学援助)が実施されています。 文化庁の委嘱を受けて母語による相談、親子参加型の日本語教室、情報交換の場であるリソースセンターの設置がされました。 長野県は、外国人に対して「外国籍であっても同じ県民として共にいきる」ことを原点にして行政と民間が協働でこの取り組みを続けています。

A 山形市 チームティーチングでの教室運営が実施されています。チームティーチングとはひとつの部屋に幾つかのテーブルを置きその机を並べた島ごとに母国別、レベル別に学ぶ方法です。 日本語を覚えたい外国人と日本語を教える日本人が共に学べるスタイルをとっているため、 教師指導型でないために教えやすいこと、お互いに溶け込みやすいこと、各島での問題があった場合に島の応援を受けやすいことが挙げられます。

B武蔵野市 クラス方式とマンツーマン方式の両方をとっている武蔵野方式が実施されている。学習者に選択する自由があること。教室活動の場と交流活動の場の両方があり日本語の基礎がしかりと学べる体制がとられていることが挙げられます。  

次の第5分科会では、日本語学習支援の方法としてフォトランゲージの方法を学びました。これは、写真の一部を切り取ったものからイメージを膨らまし自由な発想を次々に出していくグループディスカッションです。想像力を膨らまして様々な考えが出されていい人間関係づくりや協力する気持ちが湧き上がると共にお互いの感性がよみとれるいい方法だと思いました。また、歌を交えた学習方法も紹介され、数字の数え方などわかりやすく歌詞にしてありました。 

私は、現在UMEXで日本語チューターと英会話チューターの二つに参加した経験があり、短期間の英会話教室にも通っています。チューターはマンツーマン形式のため、最初のころは相手と自分との相性はどうかなど緊張しましたが回が進むにつれ相手との交流が自然なものとなっていきました。英語を学ぶ楽しさを知ると共にその人自身に対して興味も湧きましたし、その国の文化や習慣が知りたいと思うようになりました。日頃目にする様々な国のニュースも身近に感じられるようになりました。また、外国人に対するイメージも大分変わりました。 同じ日本人同士でも向き合えないでコミュニケーションができないという状況はいくらでもあります。

外国人との交流は、言葉の壁はありますがお互いに相手に同じベクトルを向けているということに大きな意味があります。その中で相手とコミュニケーションをとって向き合っていくことは自分と向き合うことにもなるからです。 また、イベントに参加することで自分の生まれ育ったこの魚沼という地域を再認識することが多くありました。

私のUMEXでの活動の位置づけは異文化交流の場、英語を学ぶ場としてだけではありません。 自分を知る場所でもあります。UMEXに入る以前は、仕事のストレスなどで自分の身が削られている感じがしていてその状況をなんとかしたいと思っていました。UMEXメンバーのいろんな方に支えられて活動を続けていくうちに、自分に何ができるかを少しづつ考えられるようになりました。 そう考えるようになると、活動にも意欲的になれましたし自分から行動することができました。自分の足で一歩一歩進むことで、ギスギスした気持ちから自分を取り戻していったように感じました。他人と関わりあいながら自分を見つめることができるこの場所はわたしにとってとても必要な場所です。国籍を問わずにいろんな人と関わりあってコミュニケーションをとることで自分の生きる術を学んでいるように感じるのです。 これからもチューターを続けていきたいし多くの人と国籍を問わずにかかわっていきたいです。日本人だから外国人だからという枠にとらわれずに、一期一会の出会いに感謝しながら続けていければと思っています。

日本という社会で考えると、国籍は違っても同じ日本に住む住民として住みやすい社会にするために何ができるか?こちら側が援助する側という考えではなくお互いが社会に貢献しているもの同士として共に生きるにはどうしたらいいか?という視点で考え合っていくことが必要になってきたと考えられます。 このシンポジウムに参加させていただけたことを大変嬉しく思っています。UMEXメンバーの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

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