家族で楽しむ国際交流 − ホームステイ


1.ホームステイって何?

ホームステイは、家族を中心とした草の根の国際交流です。外国人の家庭に滞在して交流の機会を持つことをホームステイと言います。その特徴は、文字どおりステイ―つまり宿泊を伴うところにあります。期間は、数日間のものから1年程度のものまでさまざまです。また、原則的には宿泊せず、週末などに外国人を家に招いて食事をしたり、一緒に時間を過ごす交流の形をホームビジットと呼びます。ホームビジットは、どの家庭でも特別な準備なく気軽にはじめられるため、さまざまな地域や団体が活発に行っています。

ホームステイやホームビジットで外国人を受入れる家庭を「ホストファミリー」といい、その家庭の父親は「ホスト・ファザー」、母親は「ホスト・マザー」と呼ばれます。参加する外国人のことは特に決まった呼び方はありませんが、便宜上「ゲスト」と呼ぶことにします。

留学生だけでなく多くの外国人たちは、もっと「普段着の」日本人と、身近に付き合いたいと思っています。ホームステイは、ホストファミリーとの日常的な生活を通して、その国の文化や習慣を直接体験しながら学ぶことができるため、海外では非常に盛んで、その意義が高く評価されています。

日本では、ホストファミリーはお金持ちや海外に住んでいた経験のあるような特別の人がするものというイメージがあるようです。しかし、諸外国で発達したホームステイは、一般の市民による草の根交流が原点です。何よりも大切なことは「やってみたい」という気持ちと「人との出会いを楽しもう」という気持ちです。普段着でホストファミリーをお引き受けください。

食事

「何を食べさせたらよいか」は、ホスト・マザーにとって一番の心配事かもしれません。基本的には、家族が食べるものと同じものを用意します。わざわざ洋風にしたり、豪華なもてなしをする必要はありません。むしろ、レストランでは食べられない家庭料理のほうがホームステイらしさがあるといえます。食事は、作り方や食べ方も含めて、日本文化を知るよい機会になります。ゲストが希望する場合は、一緒に準備を手伝ってもらってはいかがでしょうか。ゲストと相談して、一緒にスーパーに買出しに行って母国の料理を作ってもらうのも一案です。

2.ゲストを受入れるコツ 「ホームステイのマ・ミ・ム・メ・モ」
まず、話す
みんなで協力
無理をしない
めりはりをつける
もうけもの

「マ」―まず、話す
まず、話しましょう。日本人はどちらかといえば口数が少なく、相手の心情を慮る文化だと言われています。そのため、自分で無意識に心の中で「相手はいまこんな気持ちに違いない」と考えます。また「これをしてあげたらきっと喜ぶだろう」と自分だけで思い込んでしまうケースも少なくありません。しかし、ゲストは文化が違うので、こちらの推測とはまったく異なった考え方をしているかもしれません。
一方、ゲストもファミリーの気持ちを推し量りながら行動しています。一例ですが、ゲストが食事をする時にずっと黙って下を向いて食べているのでどうしたのかと悩んだ末に聞いてみたら、ゲストが「日本の文化では、食事のときに話をすることは無礼で、人と目を合わせることも控えなければならないと本に書いてありました」という話があります。「〜に違いない」と思い込む前に、「話さなければ分からない」と考えることが大切です。

「ミ」―みんなで協力
ホストファミリーを引き受けるには、家族の協力がかかせません。「お母さん」が一番接触も多く、いろいろな面倒を見ることになりがちです。しかし、お母さんばかりがゲストの相手をするのでは負担が大きく疲れてしまいます。また、ゲストもファミリー全員との交流を期待していますので、他の家族が無関心だと拒絶されていると感じ傷つくこともあります。それぞれの人が、できる範囲でゲストと交流してみましょう。

「ム」―無理をしない
日本の家庭は、相手をもてなすことにとても気を使う傾向があります。そこが日本のよさでもありますが、「各家庭の普段の生活の範囲で一緒に楽しむ」つもりでお引き受けください。

「メ」―めりはりをつける
ホームステイの生活を楽しむひとつのコツは、日常生活の中にちょっとしたイベントをはさむことです。たとえば、ゲストに自国の料理を作ってもらう、近所の公園へお弁当を持って出かける、季節の行事を行う(節分、お花見、七夕、お月見、お彼岸、冬至のゆず湯等)などアイデア次第で、気軽にいろいろな楽しみ方が考えられます。ゲストはもちろんファミリーにとってもいい思い出になります。

「モ」―もうけもの
ホストファミリーとゲストの出会いは、ある意味で大きな「縁」だと言えるでしょう。その縁が、ホストファミリーの期待以上の場合もあるでしょうし、逆に、期待やイメージと違っていることもあります。期待どおりだったら「もうけもの」、逆にがっかりするようなことがあっても、相手にも期待があっただろうから「お互い様」、と考えてたまたまの「縁」を楽しみましょう。

夢っくすでは、随時、ホストファミリー登録を行っています。ご希望の方は事務局までご連絡ください。

*「ホームステイのマミムメモ」は、JAFSA(国際教育交流協議会)ブックレットシリーズ2『ホームステイ』を参照しました。