人と人との出会いから始まる、 ひとつひとつの出会いを大切にする交流活動を目指します。
うおぬま国際交流協会(夢っくす)
興味のある方はぜひ サロン にお立ち寄りください。

夢っくすの活動

日本の国際化は、モノや情報の段階から本格的なヒトの国際化の段階を迎えています。人間同士が交流するためには、異なるものを受け止める寛容さと、その違いがどこから来るのかをお互いに知ろうとする姿勢が大切です。現在、国際大学には世界60カ国近い国と地域からやってきた約320名の留学生が学んでいます。仏教徒をはじめイスラム教徒、キリスト教徒もいます。菜食主義の人、豚肉あるいは牛肉を食べてはいけない人もいます。

夢っくす活動を通じてさまざまな文化背景をもった留学生達と出会い、交流することは、私たちに無理なく世界の多様性に気づかせてくれることと思います。多様な人々と人間同士として出会い、小さな「異なり」を大切に受け止めて、「異なり」を「異なり」としながら共に生きていく知恵を学びあいたいと思います。

異文化は何も日本人と外国人との間にあるだけでなく、日本人同士の間にも存在しています。夢っくすがそうした多様な人々の出会いの場となることを願っています。また、夢っくす活動を通じて、私たち自身の日本文化についての理解を深めていきたいと思います。

「夢っくす」の活動原則

  1. 「夢っくす」は、魚沼地域における国際交流活動を通して、日本人と外国人の相互理解と信頼を深め、共に暮らしやすい地域社会の実現に寄与することを目的とします。
  2. 「夢っくす」は、企画が参加者によってより豊かなものになることを歓迎し、企画者が参加者に学んでいくことを大切にします。
  3. 「夢っくす」は、「イベント的国際交流活動」と「個人的交流」を車の両輪とし、現在活動しているさまざまなグループの自主的かつ自発的活動を支援します。
  4. 現状の「外国人」は9割以上が国際大学関係者ですが、地域の多文化化に向け魚沼地区に居住する外国人への日本語支援や交流など、交流協会の活動成果は積極的に社会還元します。

日本語プログラム

夢っくすには、次の2つの日本語プログラムがあります。

(1)初級日本語教室
(2)日本語チューター・プログラム

外国人が日本で暮らす上で一番苦労しているのが日本語学習の機会の不足です。日本語学習が必要な外国人は、留学生だけでなく、留学生の家族、外国人教員とその家族、さらに国際大学関係者以外の外国人(国際結婚の増加)と多様です。

夢っくすの場合は、メインの交流相手である国際大学の留学生のほとんどが、日本語の学習経験をもたずに入学してくるため、日本語学習支援は中心的な活動のひとつです。しかし、まったく日本語教育の専門家を擁しない夢っくすで、どのような日本語プログラムの提供が可能なのか。日本語プログラムを担当し得る人材をどのように育成したらよいのか。これが最初の課題でした。

いくつかの地域で日本語教育を行っている組織を調べましたが、夢っくすの置かれている特殊性(在籍期間最長2年、家族は1年程度の滞日で基本的に全く日本語の学習経験をもたず、修了後は多くが帰国する。しかも専門家の協力は直接的に期待できない。)から直接的に参考になるモデルを探し出すことができませんでした。

初級日本語教室と日本語交流員養成プログラム

そこで、夢っくすではアルクの「日本語の教え方講座・短期実践講座」による日本語交流員の育成を図ることにしました。この講座を選定した理由は、①教材には日本語を教えるテクニック以上に「外国語としての日本語」、「外国人とのコミュニケーション」といった必要最小限の外国人と接する際に必要なオリエンテーション的内容が含まれていたこと、②教材の中に初ゆm級日本語のテキストと教案が含まれていたこと、③全ての日本語交流員が同じ講座を受講することによって、プログラムの質をある程度一定に保つことが可能になると考えられたからです。

しかしながら、現在アルク社の「日本語の教え方講座・短期実践講座」が中止となり、残念ながら日本語要請プログラムは募集を中断しております。
夢っくすサロンに当時の教材がありますので、希望者には教材の貸し出しを行っております。

受講者の声

第2期(2003年冬学期)日本語プログラム参加者からの感想を紹介します。受講者たちは、日本語プログラムが、日本語学習にとどまらず、交流員が日本の文化紹介などを取り入れて学習者の日本理解に努力していることを評価しているようです。これが学習者の興味関心にあわせたクラス活動が可能な地域の日本語活動の面白さでではないでしょうか。「私自身が教えられることが多い」と話す交流員もいます。「日本語を通した交流」が芽生え始めているようです。

  • Tutor program is a very good initiative on the part of the UMEX. It helps me to pick up native pronunciation and to understand the language more efficiently. (Amitabh Kumar)
  • I enjoy practicing Japanese in this tutor program and I wish to continue with my current partner in spring term. I think in tutor program anyone can decide how much he/she wants to learn. For example I want to learn conversation, but if I have questions about things I saw or I heard, for example kanji, I can ask my partner about that. (Elda)
  • I really had good time studying basic Japanese with UMEX. I think the teaching materials used were very good. I wish I could stay longer to learn more. I would like to say thank you to my 3 teachers. (Apichart)・ I really satisfied with enjoyed my Japanese class. It’s really great as my teacher had many programs, such as visiting Japanese friends, shrine, cooking. Also she brought some songs that we sang together in the class. So, somehow I also learn about Japanese culture. It’s really nice. Therefore, I would like to continue learning Japanese next term. Since my speaking ability is still far away, I want to increase my chance to practice speaking in Japanese language. (Lydia)
  • I enjoy and appreciate the lessons and exchange from UMEX. My friends sometimes wonder how I am able to speak some Japanese even if I don’t take Japanese in IUJ. Each week I learn new words and things in Japanese and the Japanese culture. The teacher is good and knows how to communicate the lessons so well. She makes it easy for non-Japanese speakers like me to appreciate the basics and core issues in the language. I also enjoy the visits and events that are organized by UMEX. (Chris)
  • I admit that through UMEX. I learned not only the greetings in nihongo but also the food culture of Japan. I liked all the Japanese senseis who are very much willing to share their time and energy to help me learn both the language and the Japanese culture. However, due to some important matters, I may not be able to attend the Japanese language program in April. I would be willing to join however some of the important events sponsored by UMEX in the coming semester however if time permits. (Gene)

日本語チューター・プログラム

1.チューター・プログラムってなんですか?

チューター・プログラムは、日本人と外国人が1対1でペアになり、日本語で交流するプログラムです。チューター・プログラムに参加する留学生/外国人は、日本語で日本人と交流することを希望していますので、チューター側に外国語の知識などは特に必要ありません。留学生/外国人との交流を希望する方なら、年齢や性別を問わず、どなたでも参加できます。

実際にやっている内容は、自由会話、相手が国際大学日本語プログラム受講者の場合は、宿題や試験勉強の手伝い、就職や奨学金の面接の練習相手などさまざまです。練習内容は、それぞれのペアで決めていただきます。ペアの数だけ交流の形がありますし、その内容は、時間の経過と共に変わっていくものだと思います。「こうしなければ」という思い込みをはずして、「どうしたい」という意思確認から交流を始めてください。

2.活動上の注意事項は?

  1. このプログラムは日本語を「教える」プログラムではありません。 このプログラムは、留学生/外国人が日本語で1対1で交流するプログラムです。留学生の大半は、日本人と交流することによって日本語が上達することを期待していますが、交流によって日本語が上達するのは結果であって、目的ではありません。「教える」というより、日本語を通して日本について、相手の国について、双方の人やその背景となる文化について共に考えていくことが目的です。 同じ目線で一つのことについて語り合う時間の蓄積が信頼関係を生み、その結果として互いの自由な自己表現が可能となることを目指しています。
  2. このプログラムは留学生の母語を習うプログラムでもありません 語学交換というプログラムもありますし、交流の手段として媒介語を使う方法もありますが、このプログラムの目的は、あくまで日本語を通した交流です。英語その他の外国語の練習を目的とするプログラムではないことをご理解ください。

3.具体的な進め方は?

  1. 原則的に、プログラム参加者募集し、パートナーを決めます。
  2. 各パートナーは、お互いの日程を確認し、週1回、1時間から1時間半程度の練習スケジュールを決めます。
  3. パートナーの期間は原則3ヶ月です。各期間終了後にアンケートを実施しますので、同じパートナーと継続することも、パートナーの変更もできます。

4.練習会場はどこですか?

基本的に、夢っくすサロンを使っています。使用可能な時間帯はプログラム開始時にお知らせいたします。

夢っくすサロン

この他には、学内のカフェ・ノー・プロブレム、ロビーなどを使って練習しています。また、時には、チューターさんのご自宅にご招待いただいたり、八海山神社や毘沙門様に出かけたりしています。

なお、国際大学学生寮は学生の居住空間ですので、夢っくすサロン以外への立ち入りはご遠慮下さい。

5.こんな時、どうすればいいの?

  1. 日本語の文法を教えてほしいとか、自分のできないことを要望されたときは、自分のできる範囲をはっきり伝えてください。でも、「自分のできる範囲」を少しずつ広げていくのも交流の楽しさです。また、「次回までに調べてくる」というのも誠実な答え方です。
  2. 自分で「きっと喜んでくれる」と思ってしたことなのに、相手の期待はずれの反応にがっかりすることがあります。こうした経験は、日本人同士の間でもありますね。外国人と比べて日本人同士が阿吽の呼吸で分かり合える頻度が高いのは、生まれ育った環境や文化背景に共通項が多いからに過ぎません。「あれっ、どうして」と感じることがあったら、それが異文化理解のチャンスだと考えて、話し合ってみましょう。

困ったときも、素敵なエピソードも、是非、プログラム担当までお知らせください 夢っくすも日本語プログラムもまだまだ発展途上です。プログラム参加者からの声を反映させながら、少しずつ改良を重ねてプログラムを作り上げて行きたいと考えております。困ったときも、楽しい経験も、お気軽に事務局までお知らせください。

日本語サポート/生活相談

留学生の中には家族と一緒にアパートに住み、保育所や小学校に子どもたちを通わせている者が増えています。そうした留学生は、役場や保育所、小学校から届く文書が読めなくて困っています。他にも日本語ができないためにいろいろな手続ができなかったり、締め切りに間に合わなかったりすることがあります。

「日本語サポート/生活相談」は、留学生/外国人で日本語ができなくて困っている人をサポートするプログラムです。皆さまにはこのプログラムを通じて、日頃勉強している英語を実践的に活用していただければと思います。

「中途半端な語学力では相談など受けられない」、「文化背景の異なる人に日本のシステムを理解してもらうには相当の語学力が必要だ」、というご意見もあります。ご心配はもっともです。でも、語学だけできても「サポート」はできません。困っている人を見て「手助けしてやりたい」と思うことは、語学力とは別に、人間としての共感能力が求められるように思います。このプログラムを通じて、サポートする人もされる人も一緒に「学ぶ」機会にしていただければと思います。「わからない」こと「説明できなかったこと」を持ち寄り、ボランティア同士の情報交換や研修会も設けます。

相談されて分からなかったことについては、夢っくすの事務局にご相談ください。また、留学生には、「(1)金銭の貸借、(2)保証人の依頼、(3)滞在ビザに関する問題、(4)仕事の紹介」はこのサポートプログラムの内容に含まないことをオリエンテーションします。